巻き爪治療
日常診療において非常によく遭遇する疾患です。巻き爪(陥入爪)のほとんどは拇趾に生じます。ハイヒールなど先の細い靴のよる圧迫、長時間の立ち仕事、肥満による過度の負荷、外傷、爪白癬による爪の変形、そして何よりも深爪などが原因です。爪甲の側縁先端が爪郭に食い込み、疼痛を訴え受診されます。炎症・感染をおこしていたり、化膿性肉芽腫を形成していることもあります。
軽度のものは爪の切り方からアドバイスさせていただきます
痛みには消炎鎮痛剤の内服薬を、2次感染には抗生剤の内服薬を使用します。化膿性肉芽腫には液体窒素療法などを行います。
特殊合金を用いた爪矯正治療
超弾性ワイヤーを用います。ニッケル・チタン合金に特殊処理をほどこした特殊合金製で形状記憶合金の様な物です。超弾性ワイヤーは巻き爪が伸びている時期にのみ装着(施術)出来ます。施術に痛みはありません。
治療後に痛みが劇的にとれ、挿入した超弾性ワイヤーは数ヶ月間にわたり効果を発現します。超弾性ワイヤーは自費でご購入していただきます。(1本4000円)
詳しくは多摩メディカルのHPをご参照下さい。
陥入爪手術
痛みが激烈で上記治療が施行できない方、直ちに痛みを改善したい方は鬼塚法、フェノール法など外科的な手術を行っております。神経根ブロック(局所麻酔)による日帰り手術ですが、当日は安静にしていただき、消毒のための通院が1週間ほど必要です。