泌尿器科FAQ
PSAという値が高いといわれたのですが?
前立腺がん検診は、PSA(Prostatic Spesific Antigen)という前立腺から 放出される特異的なたんぱく質を測定します。 正常値は4.0ng/ml以下ですが、PSAは癌だけでなく、 前立腺肥大症や前立腺炎などの良性の疾患でも高くなります。 年齢的な差異もありますが、おおまかに 4.1~10.0ng/mlの方では25~30%、 10.1ng/ml以上の方では50~80%に前立腺がんが発見されると 報告されています。 (ナノグラムngとは1億分の1グラムの微量をいいます。) 父親や、ご兄弟に前立腺がんの方がいらっしゃる方は、50歳になられたら、 一度、検査を受けていただいたほうがいいと思われます。
2次検査(精密検査)は行っていますか?
2次検査はPSAが高く、且つ前立腺が疑わしい方に行う検査です。 通常は肛門から挿入した特殊な針で、前立腺の組織を6箇所~12箇所くらい 採取する検査です。 合併症として直腸粘膜や前立腺組織からの出血や、ばい菌の感染などがあり、 検査と言えどもまったくリスクが無いわけではありません。 ですから、基本的には1泊もしくは2泊入院していただき施行します。 通常は高次医療機関の先生にお願いしております。 諸事情でどうしても入院検査は出来ないという方に対しては、 細心の注意をはらい、当院で日帰りで行っております。
最近頻尿、夜間頻尿が出てきたのですが。
前立腺肥大症が代表ですが、その他にも前立腺癌や、膀胱癌などの 悪性疾患、過活動膀胱などいろいろな病気で呈する症状です。 年のせいと自己判断なさらずに早めに受診なさってください。 当日に尿検査やエコー検査などで解決できる症状もありますので、 悩まずにお気軽にご相談ください。もちろんPSA血液検査も行います。